ゲームラグ白書 › L4 インターネット回線
VPN・ラグ軽減ツール経由 VPN / game accelerator detour
原因ID isp-vpn · 主担当 外部・外部 · 副担当 インフラチーム・ネットワークインフラ, ゲーム開発チーム・サーバー開発
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VPNやラグ軽減ツールを使うと、パケットはその会社の中継サーバーを経由します。中継サーバーが遠かったり混雑していたりすると、かえって遅くなります。
なぜ VPN・ラグ軽減ツールが、ゲームのパケットをすべて中継サーバーに回す → すると 中継サーバーまでの距離と混雑が加わり、トンネルのヘッダーのせいでMTU(一度に送れるパケットサイズ)も小さくなる → 画面では Pingの上昇とパケットロス、同じ中継アドレスを使う人と一緒にブロックされて接続不可
- 症状
- 入力遅延, ワープ, 接続不可・無限ロード
- 要因
- 遅延, パケットロス
- 誰に起きるか
- 自分だけ
- いつ
- 常に, 接続直後・メンテ明け
- 担当
- 主担当 外部・外部 · 副担当 インフラチーム・ネットワークインフラ, ゲーム開発チーム・サーバー開発
- ゲーム開発チームの対応
- UDPパケットは1,200バイト以下に保つ(トンネルのヘッダーでMTUが小さくなってもフラグメント化しないように)、IP単位のブロックは、VPN・ラグ軽減ツールの共用中継アドレスを考慮してアカウント・端末単位と合わせて判断。
- インフラチームの対応
- 海外の利用者が多ければ近くに接続拠点を自前で置く、「ラグ軽減ツールを使ったら良くなった」という報告が集中する通信事業者は経路を点検。
- 外部の対応
- ユーザーに、VPN・ラグ軽減ツールをオフにして比較してみるよう案内。
- 数値の目安
- 近い中継サーバーなら数ms、別の国を回ると数十〜100ms以上が加わります。
- グラフでは
- 一部だけ高い · RTT(ユーザー別)、接続元IPの事業者
- 確認箇所
- 接続元IPのASNがVPN・ラグ軽減ツール・ホスティング事業者かを確認し、ユーザーにVPN・ラグ軽減ツールをオフにしてPingとtracerouteを比較してもらう
- 該当する場合
- VPN・ラグ軽減ツールを使ったときだけRTT・パケットロスが増えるか接続がブロックされ、tracerouteに中継サーバーを経由する区間が見える
- 該当しない場合
- オンでもオフでも同じなら回線・通信事業者の区間。オンにした方が良くなるなら、元の通信事業者の経路(「迂回ルーティング」「ピーク時間帯のピアリング混雑」)の問題
- 確認手段
- ユーザー側の環境で確認
- もっと詳しく
- 逆に、通信事業者の経路が悪いときは、ラグ軽減ツールがより良い経路を通ってPingが下がることもあります。「ラグ軽減ツールを使ったら良くなった」という報告は、迂回ルーティングや夜の混雑といった通信事業者の経路の問題の手がかりです。
出典
- RFC 4459: MTU and Fragmentation Issues with In-the-Network Tunneling IETF
ネットワーク途中のトンネルのカプセル化ヘッダーで送れるサイズが小さくなって起きる、フラグメンテーション・経路MTUの問題 - RFC 8899: Packetization Layer Path MTU Discovery for Datagram Transports IETF
UDPなどのデータグラム通信の基本となる安全なサイズ(BASE_PLPMTU)として1,200バイトを推奨 - Azure network round-trip latency statistics Microsoft Azure
別の国の拠点を経由するときに加わる往復遅延の規模:ソウル・東京間30ms、ソウル・香港間39ms、ソウル・シンガポール間68ms
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